食道がん

食道がんについて | 奈良市の江川内科消化器内科医院

食道がん

  • 食道がん
  • 食道がんは、食道粘膜上に発生するがんで、早期食道がん、表在食道がん、進行食道がんの3つに分類されます。
    これらのがんは、進行するにつれて食道粘膜内から表面下に広がり、周囲の気管や大動脈に侵入し、さらにリンパ管や血管を介して全身に転移する可能性があります。
    多くのがんは食道の中央部に生じますが、次に多いのは下部近くの胃に近い部分です。
    食道粘膜は薄いため、がんが進行しやすい傾向があります。
    しかし、早期に発見されれば内視鏡治療などの負担の少ない治療法で効果的に治療できる可能性が高まります。
    一方で、がんが進行すると手術が必要になることがあります。そのため、早期発見が特に重要とされるがんの一つです。

食道がんの原因

扁平上皮の食道がんは、日本人によく見られます。喫煙や飲酒が主なリスク要因であり、特に両方の習慣がある場合、リスクは相乗的に高まります。
さらに、ビール1杯でも顔が赤くなったり、頭痛がしたりする人、つまりアセトアルデヒドを分解する酵素が少ない人は、食道がんのリスクが高いとされています。また、熱い食べ物や飲み物もリスクを増加させると考えられています。

食道がんの症状

食道がんの初期症状はほとんどありません。
多くの場合、胃内視鏡検査(胃カメラ検査)で偶然発見されることがあり、早期に見つけることが難しいとされています。
がんが小さい場合には、食べ物を飲み込むときにしみたり、チクチクする感じがすることがあります。
がんが進行すると、食べ物が詰まる感じや胸の痛み、体重減少、声がかすれたり、咳が出たりすることがあります。声帯や気管、気管支にがんが浸潤すると、これらの症状が現れる可能性があります。

食道がんの検査

食道がんの検査・診断には、胃内視鏡検査(胃カメラ検査)が一般的に行われます。この検査では、食道を直接観察し、食道粘膜の色調の変化や凹凸などの異常を検索します。異常な部位の組織を一部採取して(生検)、顕微鏡でがん細胞の有無を確認します。
病理検査によりがんが確認されれば、確定診断となります。また、内視鏡で観察時にはがんの位置や拡がり、数、深さなども確認します。

食道がんの治療

進行度合いに応じて選択される治療方針が異なり、症状や全身状態も治療方針の決定に影響します。
治療方針は大きく内視鏡的切除、手術療法、放射線治療、化学療法(抗がん剤治療)に分かれます。
症例ごとに検査結果や全身状態を考慮し、これらの治療方法が選択され、時には組み合わされて実施されます。

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